2005年春の週末、この物語の主人公「カミ」は一つの壁にぶつかっていた。
昼飯のメニューが決まって・・・ない。
意を決して冷蔵庫の扉を開く・・
そこで目にしたのは・・昨日渾身の思いで作成した
「野沢菜のアブラ味噌炒め」で・・あった。
一つまみ、口に入れて見る・・おいしい。
カミは思った。
「野沢菜のおやきの中身と同じ味がする」
これでおやきを作れば良いのだ。

しかし・・ひとつ問題があった。
カミは、おやきを作ったことが・・・なかった。
だが、くじけそうになる気持ちを必死に押さえてカミは思った。
「おやきなんて、見よう見まねで作れるはず」
だが・・
問題がもうひとつ・・あった。
カミは今までおやきを作っているのを見たことが・・・な・か・っ・た・・

もうこのプロジェクトは無理なのだろうか
誰もがそう思った。
だが、カミは・・諦めなかった。
おやき作りは経験がない。
だが、ピザや餃子やシュウマイは得意なのだ。おやきが作れないわけがない。
そうだ・・自分だけのオリジナルのおやきを作ればいいのだ。

小麦粉に手が伸びた。
もう迷いは・・・なかった。


一時間後
美味しそうに昼食を食べる夫婦の姿が・・あった。
二人の間には、出来たての「おやき」があった。

夫が大絶賛して、いくつも・・食べた。
夫が言った。
「すごく美味しい、これ。・・おやきよりずっと美味しい」
カミは
「これ、おやきなんだけど・・」と思ったが・・言わなかっ・・・た。

おやきへの道は険しいと・・・カミは思った。
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# by dansantokamisan | 2005-02-26 22:47 | うちごはん・うちカフェ | Trackback

続・ノラ猫の話

昨日の大捕物の後だけに、ブチを病院に引き取りに行くのが憂鬱だったが
放っておくワケにも行かず、ビクビクしながら病院に向かった。

「お~!昨日のサーカス猫ね」獣医さんが言う。
サーカス猫?
まあ、確かに空中ブランコ芸人も真っ青な空中ジャンプを披露してはくれたが。

でも手術のショックも麻酔も残っているのか、
思いの外、大人しく私に抱かれる。良かった~~・・
またヒョンな事から暴れ出したら、今度こそ手術の跡が破ける恐れがある。
可哀想だけど、しばらくケージに入れて大人しくしててもらおう。

ただ、問題が・・
先生が傷跡に付ける薬と化膿止めの飲み薬をくれたんだ。
え~~!だってこれ野良猫よ。どうやって飲ませたりつけたりするの?
獣医に訊いたけど知らん顔。自分で考えろってか?まったくもう!
(でも、私、嫌いじゃないんだよね、この爺さん獣医)

とりあえず、飲み薬は餌に混ぜたら食べてくれた。
お腹につける薬はまた明日考えよう。

そうそう、些細なことだが気になることが。
我が家の3匹目の猫「シロウ」が「ブチ」が来てからオカシイ。
いつも一番威張ってるのに、2階に行ったきり・・間違いなくヤキモチだな(笑)

長い間にいろんな猫を複数飼いしていると、結構色々な経験をする。


昔、オスの老野良猫をウチで飼うことになってしばらく経った頃、
捨て猫(子猫)2匹が我が家にやってきた。
その時の老猫の心境は・・自分は捨てられ、
また野良に逆戻りさせられると思ったのだろうか。

ハンストはする、私の前で私を見ながら家中に尿を放つ。
プチ家出する(うちの物置に住んでた)もう大変な騒ぎだった。
その最中、私はどうしても叱る気になれなかった。

人間の子供だって、下の子が産まれると赤ちゃん返りする。
そんな時、むやみに叱っても意味無いでしょ。

「アナタが今まで通り大事よ。何も変わらないよ」っていう思い、伝えなきゃ。
むやみに叱ったって何も生まれない。
猫も同じだと思ったんだ。

結果・・その猫、オスなのに2匹の猫を、母親のように育ててくれた、守ってくれた。
その2匹の猫が、今我が家にいる「たろう」と「花子」。


あ、シロウのヤキモチから、ついつい回想してしまった・・
ま、回想する暇があるくらい「ブチ」は良い子にしてくれてます。

今夜は久しぶりにダンさんと一緒に寝ないで
この「ブチ」の傍で寝ます。
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# by dansantokamisan | 2005-02-22 22:04 | Trackback

ノラ猫の話

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きょう、猫を一匹、避妊手術のために獣医さんに預けてきた。
と言っても我が家の猫ではない。我が家の猫は3匹とも既に「避妊」「去勢」済み。
我が家に日参する雌の野良猫(通称ブチ)の避妊手術をお願いしてきたんだ。
今朝、捕まえられるかな・・と試したら、大成功。
獣医さんに電話したら、即やってくれるというので連れていった。

でも・・いや~・・参った。
ブチが小さい時からいつかしてやりたい「避妊」を意識して
人間に多少は慣れるようにし向けてきたんだけど
やっぱりわかるんだね。
病院ではブチは暴れに暴れて脱出して大捕物となった。
捕物帖をしたのは私で獣医さんじゃないのよ。
獣医さんは「自分が連れてきたんだから自分で捕まえろ」って
ちょっとアドバイスしてくれるだけ。
(口が悪いのよ、この獣医さん・・でも嫌いじゃないんだけどね)
ブチは棚の上の薬は全部落とすは私に噛みつくは・・(T_T)
そして今まで見せたことのないスゴイ形相で私を見る。
初めて猫を怖いと思って・・そんな自分が情けなくて泣きたくなった。

やっとのお思いで捕まえて・・
終わった時は膝がガクガクだったわ。

明日退院させて・・
多分抜糸までは家に置くことになるんだろうな
というより、ハナからその覚悟だけど。
でも、あんな怖い思いをブチにさせちゃったから
果たして大人しくしてくれるかな
抜糸の後、外に出したら、もう二度と餌をもらいに来ないかもな。

避妊手術2万円。
市からの援助が5千円出る手続きを保健所でしてきたので、実質1万5千円

我が家にとっては大金だし、このお金があったらイロイロ使える・・って
考えないって言ったら嘘になるけど、それでもいいや。

このノラちゃんが子供を生めば、また可哀想な野良猫が増えてしまう。
なけなしのお金を一番有効に使ったと思おう。
野良猫になんでそんなお金を使うの?って思う人もいるだろうけど・・
まあ、上手く説明できないけど、やっぱりして良かったと思ってる。


病院に預けて家に帰ってきたら
裏のテラスで一匹の猫がじっとこちらを見ていた。(写真の猫です
最近は滅多に来ないブチの母親。
私が捕まえるときに見ていたに違いない。
「お前、最近の人間の親よりずっとエライねえ」
そうガラス越しに話しかけたけど・・わかったかな。
心配だろうけど、一週間ほど、あなたの娘さん、預からせてね。

ダンさんにメールを打った。
ダンさんはブチを捕まえた事もしらない。

「ブチを獣医さんに連れていった。向うで脱走して大捕物。
保健所に申請も。もうクタクタ」

返事が返って来た。
「ほんとにお疲れ様でした。ご褒美に美味しいものをご馳走しましょう」
で、きょうは外食です(^_^)v

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# by dansantokamisan | 2005-02-21 16:24 | Trackback

鬼の話

きょうは節分。
我が家のアチラコチラにダンさんがバラ撒いたマメが散らばっている。
明日片づけなきゃ~・・
「恵方巻」は西南西の方角を見てガブツク。
うちで言うと、このパソコンの置いてある方角。
二人で太巻きをパソコンを睨みながら食べている図・・あまり絵になんないねえ(^_^;)

鬼は~外!福は~内!
という事で今夜の思い出話は「鬼」つながり


子供二人が寝る前にベッドの脇で「読み聞かせ」をしていた。
最初は二人一緒の広めの子供部屋だったが
ある時期から家具で二部屋にわけたので
私は下の子の部屋で読み聞かせをするようになった。
上の子はそろそろ「読み聞かせ」を卒業する年齢にもなっていた。

ある夜の私が読んだ話は
「泣いた赤鬼」浜田広介の有名な童話。

知らない方、忘れてしまった方に簡単に・・
カミさん流です、原文と異なります(^_^)


昔、山間の村に赤鬼が住んでいました。
彼はとても気の優しい鬼で、
なんとか村人とお友達になりたいと思っていました。
村人のために家にお菓子やお茶を用意したりしたのですが
村人達は赤鬼を怖がって近寄りません。
ガッカリしている赤鬼の所に昔からの友人の青鬼が来ました。
嘆いている赤鬼を見て青鬼は言いました。
「ボクが村人の前で暴れるから、君がボクを退治すればいいよ。
そうすれば、君が村人の味方だと思ってくれるよ」
でも・・と迷う赤鬼を説き伏せて悪者を演じる青鬼。

村人達は悪い青鬼をやっつけてくれた赤鬼をようやく信じて、
それからは毎日遊びに来てくれるようになりました。

楽しい日々を送っていた赤鬼。
ある日、ふとあれから一度も顔を見せない青鬼の事を思い出しました。
どうしているだろう・・

赤鬼は青鬼の家を訪ねました。
留守のようです。
戸が閉まっていてそこにはこんな貼り紙がありました。

赤鬼くんへ
悪者のボクと赤鬼君が友達だとわかったら、
村の人は君から離れていくかもしれません。
だから、ボクはもう君と会わない方がイイ。
ボクはここを出て行きます。ボクの事は心配しないで
村人と仲良くしてください。

             いつまでも君の友達の青鬼より


赤鬼はそれを読んで泣きました。
いつまでも声をあげて泣きました。
                       おわり


これを下の子の部屋で読み終えると・・
家具で仕切った隣の部屋から「ウォ~ッ」と不気味な声が。
何事かと驚いたが・・
なんと息子が話を仕切越しに聞いていて感動して泣いていたのだった。

それからは、読み聞かせの私の声は少しばかり大きくなった。
下の子がスヤスヤ寝るのを見て、読むのを止めると
隣の部屋から「ねえ、それから?」と
声がかかることも珍しくなかったっけ。

息子~!
今でも「泣いた赤鬼」を聞くと胸が詰まっちゃうでしょう(笑)
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# by dansantokamisan | 2005-02-03 23:35 | 家族の話 | Trackback

専業主婦って・・・

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昨日、九州のネット友から手作りケーキを贈って頂いた。
シフォンケーキ、パウンドケーキ、時間をかけたフルーツケーキなど。
どれも一言では言えないくらいに美味しい!
これを贈ってくれた彼女は
私より「主婦の先輩」にあたるのだけれど、
昔も今も主婦としての生活をキチンとこなしながら
それ自体を思い切って楽しんでいる気がする。
ああいう人こそ「主婦の鑑」って言うのかも知れないなあ。

ねえ、主婦の皆さん
子供の小さい時って忙しい割りになんでもマメにやったと思わない?
子育てで時間がなかったのに、いえ、無かったからこそ時間を作って
オヤツ作りから子供の服、自分の趣味・・良くやったなあ。
今、思うと「偉いぞ!」って感じ。
今の私は時間はタップリあるはずなのに、なんもしてない気がするなあ。

ふと、昔の事を思い出した。
保険のセールスだったと思うが、女性が二人、
玄関先でアンケートを書いてくださいと言って腰掛けていた。
娘が私のそばにいて・・まだ本当に「ちっちゃい」時だったと思う。
セールスレディが、娘のご機嫌を取っていて
そのうち
「お嬢ちゃんは大きくなったら何になりたいの?」という定番の質問をしてきた。
すると、我が娘、まっすぐ相手を見てこう応えた。
「専業主婦」
うっ!一瞬、聞き間違えかと思ったが、ちっちゃい娘、平然としている。
セールスレディ、「あら~」とかなんとか言って笑った。
私も笑った。私のは苦笑いだったけど。
すると、娘は気分を害したのか。
口をとんがらせて、でも胸を張ってこう言い放った。
「だって、専業主婦って、大変なんだよ~~!」

今、大学生の娘はそろそろ将来を見据えている模様。
さすがに専業主婦になるという目標は変更したらしい(^_^;)

でも「専業主婦って大変なんだよ~~!」っと
今でも思って貰えるようなそんな主婦に
今年はなるぞ・・なれるか・・ならないと・・チト無理か。
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# by dansantokamisan | 2005-01-07 21:14 | 家族の話 | Trackback