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おかあさん猫(13)

「おかあさん猫」は実はオスかもしれない・・

その事実に家族が仰天したのは言うまでもない。


 (後からの話だけれど、獣医さんにその話をしたら

「こんな大きなメス猫は居ないよ」

と、一笑された。

大きさは決め手じゃないと思うけれど、この子は確かにオスだと証明された)
 




じゃあ、お母さんじゃなくて、「みい」のお父さんだったの?

と子供達。


うん、そうかもしれない・・と、一瞬私も思いそうになる。

いやいや、待て待て

彼女は・・いや、彼は(ややこしいな)

去勢されているんだから、父親にはなれないだろう

少なくても生物学的にはありえない

う~ん、なんだか性教育の域になってきたぞ。


・・・

ってことは・・この「おかあさん猫」と「みい」は

なんの血のつながりの無い赤の他人?


私は仲良くくっ付いている「親子」を、まじまじと見た。



そして、みいが家に来た当事の

「おかあさん猫」の必死さや、

子猫のそばから片時も離れないと決心した様子を思い出していた。


今の私なら、様々な猫を見ているので

猫の意外なほどの「人間っぽい」行動や生態にも驚かないけれど

あの頃は、いくら子供の頃、実家で猫を飼っていたとは言え

「猫との同居初心者」だったので

この「おかあさん猫」の今までの行動にただただ驚くばかりだった。


「おかあさん猫」は、生まれたばかりの「他人の猫」に

深い母性愛で接していた。

いや、オスだから父性愛か?そんなのどちらでもいい

この猫が、自分の子供でもない小さな命を守っていたことになんの変わりも無い。




だけど

仰天や感慨が一段落すると

私はこの猫が「去勢」されていること事実を・・・思った。


その去勢は、いわば「全摘」

「温存」とかではなく「部分切除」でなく、影も形も無い「全摘」

だから、私もオスだとわからなかった。

これも、あとで知ったのだけれど、現在は去勢もここまで形を失くすことは無い。

小さくはなるけれど、残存している。

だから、きっとこの猫が去勢されたのは、昔々のことだろう

昔、飼い主が去勢して・・そして

なんらかの理由で長い放浪生活を送ることになったのだろう


妙に人懐こい部分があるのも、それでだったかもしれない。

飼われていた猫が、野良として生活していくのは

どんなにか大変だっただろう


どんな思いで

血のつながらない「子猫」の面倒を見ようと思っていたのだろう






この猫は

その後も、勿論、我が家の一員として

私に「猫との付き合い方」を本当に様々な場面で教えてくれたし

大げさでなく、私の心の成長を助けてくれた。

そのエピソードの数々は、「おかあさん猫の話」の続きとして書こうと思う。






そうそう・・

オスと判った後の、この子の名前は・・・



家族全員一致で

「おかあさん猫」


驚愕の事実が判ってから

これ以上、この猫にふさわしい名前は

誰も思いつかなかった・・。

                                  「続・おかあさん猫の話」に続く
おかあさん猫(13)_c0013922_941327.jpg



                                   
by dansantokamisan | 2013-02-11 13:17 | 私が出会った猫達へ(過去の猫達)

長く続けたビタミンの画像が満杯になったのでビタミン2で継続中♪このブログは文字だけの備忘録用に時々更新


by dansantokamisan
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